皆さんこんにちは。中國社會科學(xué)院日本研究所のもので、楊伯江です。

　今年は「中日平和友好條約」締結(jié)40周年です。40年前の1978年8月12日、?中日平和友好條約?が北京で締結(jié)されました。條約という形式により、1972年の「中日共同聲明」の各種原則を確認(rèn)し、これを法律化し、その後の中日関係の発展に政治的基礎(chǔ)と法律の保障を提供しました。?中日平和友好條約?により、中日両國が冷戦の壁を打破し、社會制度の差を乗り越え、正常な國家関係を構(gòu)築し発展させることがはじめて可能になりました。両國関係の歴史の重要な一文を記しました。

　?中日平和友好條約?は、當(dāng)時の中日両國の段階的な、戦略的需要の問題を解決しました。1978年、中國は経済建設(shè)を黨及び國の活動の中心と位置づけ、対外的に開放政策を?qū)g施し、西側(cè)諸國との経済協(xié)力を強(qiáng)化しました。日本は當(dāng)時高度経済成長後の、市場の消化力不足という問題に直面していました。中日平和友好條約の締結(jié)は日本にとって、巨大な海外市場を切り拓いたことを意味しました。1972年の國交正常化當(dāng)時、両國の貿(mào)易額は約11億ドルのみで、1978年の中日平和友好條約締結(jié)時には50億ドル未満でしたが、現(xiàn)在は3000億ドルを上回っています。この意味では、?中日友好條約?の締結(jié)は、中國の改革開放の実施、経済と社會の大発展の実現(xiàn)を大いに推し進(jìn)めたと言えるでしょう。

　中日平和友好條約が確立した各種原則と精神は、中日関係のその後の発展、ギクシャク?食い違いの処理に対して根本的な指導(dǎo)?規(guī)範(fàn)的意義を持ち、かつ各時代の中日関係の実踐の中で継承され、絶えず発展し、最終的に「條約の精神」という全體的な中身を形成しました。

　新たな狀況を迎えた現(xiàn)在の中日関係は、共通の利益と協(xié)力の需要が拡大しました。チャンスをつかみ関係の改善と発展を促すことが、雙方の共通認(rèn)識になりました。安倍內(nèi)閣はそれまでの消極的に靜観する態(tài)度を変え、中國の「一帯一路」イニシアチブに積極的な姿勢を示しました。中國側(cè)と共に一帯一路枠組み內(nèi)での協(xié)力を模索したいと重ねて表明しました。

　40年が過ぎた現(xiàn)在、「條約の精神」は時がたつほどに新鮮味を増し、新たな情勢下でいっそう生命力と活力を示しています。次の40年を見據(jù)え、両國は時代と文明の高さから雙方の関係を見つめ直し、協(xié)力深化の継続を基礎(chǔ)とし、地域及び國際秩序の構(gòu)築、ルールの制定の強(qiáng)化をめぐる意思疎通と連攜を強(qiáng)化する必要があります。両國の利益を守り、地域及び世界の平和?繁栄を促進(jìn)するため、手を組んで一緒に努力すべきではないかと思います。