日本は近年、「政治大國化」を目指す動(dòng)きを強(qiáng)めている。しかし不可解なことに、日本はこれと同時(shí)に「小國の政治的テクニック」を弄しており、政治?外交面で裏表のある手段を多用している。例えば安倍首相は今年5月、二階俊博氏に親書を委ね、3000人規(guī)模の代表団を中國に派遣した。しかし安倍首相はこれと同時(shí)に東京で、アジアインフラ投資銀行と張り合うため1100億ドルの投資を表明し、かつ夫人が靖國神社を參拝したことを大々的に発表した。安倍首相は今年7月、腹心の谷內(nèi)正太郎氏を北京に派遣し、70年談話と9月の訪中について検討させた。これも「善意」に満ちているように見えるが、安倍首相はそれと同時(shí)に日本で、中國を「仮想敵國」とする安保関連法案を強(qiáng)行採決した。

この政治?外交の両面性は、安倍首相および日本の政治の多重人格とジレンマを反映している。そのうち一部の行為は確かにやむなきことではあるが（特に米國の要素が絡(luò)む場合）、日本の従來の「政治小國」の特徴を露呈している。

大國が林立する國際環(huán)境において、一部の小國は生存と発展のために裏表のある手段、八方美人のような態(tài)度を取らざるをえない。これは理解できることだが、日本は國力も規(guī)模も大國であり、政治大國になるための取り組みを続けてきた。この狀況下、安倍首相と日本政府の節(jié)操なきやり方はその身分にふさわしくなく、信頼を失っている。

安倍首相は再任後、靖國神社の參拝を計(jì)畫していなかった。しかしその後この約束に背き、靖國神社を參拝したばかりか、「中韓の首脳と會(huì)談し、直接説明したい」と表明し、參拝を「歴史のカード」にすることで、中韓と駆け引きを行おうとした。日本の「小國の政治的テクニック」の行使は、これのみに留まらない。例えば安倍首相は戦後70年談話の準(zhǔn)備を進(jìn)める中、「侵略」、「おわび」に言及しないという情報(bào)を流した。その後の駆け引きでは「侵略」を認(rèn)めたが「おわび」をせず、最終的に「おわび」を盛り込むことになった。日本政府がもとより継承し貫くべき反省の約束は、このような操作により「法外な値段をふっかけ、とことん値切る」という市場の取引になった。

このような策略によって、日本は時(shí)にうまい汁を吸うことができるが、大國が持つべき政治の信頼と良識(shí)というより重要なものを失うことの方が多い。どれほど重要な政治的原則、道徳や尊厳も駆け引きの駒になり、信仰と理念が公然と唾棄される。この日和見主義的で、欲に目がくらみ道義を忘れる心理は、小國の政治の一般的な癥狀だ。日本がこれに熱中するとは、実に腹立たしいことだ。

國の大小に関わらず、國家の品格というものがある。一部の小國は自國の尊厳を重視し、わずかな俸祿のために身を屈することはしない。一部の大國は細(xì)かいことにこだわり、小のために大を失っている。大國の駆け引きにはテクニックが必要だが、それよりも誠意?公理?実力が必要なことは、歴史によって早くから証明されている。國の信用は、総合的な実力の重要な基礎(chǔ)だ。安倍首相が先ほど発表した戦後70年談話は、まさに苦心慘憺たるもので、技術(shù)面で多くの工夫が凝らされた。しかし歴史の和解を?qū)g現(xiàn)し、昔の恨みを忘れさせるためにまず必要なのは「誠意」だ。

安倍首相は初就任時(shí)に驚きの「聲明」を発表しなかったが、就任後の最初の訪問先を米國とする日本の首相の慣例を打破し、「破氷」と呼ばれる訪中を?qū)g現(xiàn)し、靖國神社にも參拝しなかった。これは人々に「誠意」を示した。しかし「三十六計(jì)」と聞こえの良い文言をすべて用いた今日の安倍首相は、「誠意」がなければ望みとは裏腹の結(jié)果を迎えるだろう。時(shí)代遅れの手管を弄するよりも、今の時(shí)代は誠意と公理を呼び覚まさなければならない。日本は常任理事國入りを目指しており、名実相伴う「政治大國」になろうとしているが、そのためにはまずこのような目を備え、大國の品格を養(yǎng)うべきだ。（筆者：庚欣　道紀(jì)忠華シンクタンク首席研究員）

「中國網(wǎng)日本語版（チャイナネット）」　2015年8月17日