「一帯一路」建設(shè)の沿線國(guó)の多くは発展途上國(guó)である。その沿線國(guó)がこの建設(shè)を主導(dǎo)する中國(guó)に最も期待することは経済発展や地域開発のための資金供給である。今回、習(xí)主席はシルクロード基金への1,000億元の追加融資や中國(guó)國(guó)家開発銀行及び中國(guó)輸出入銀行による計(jì)3,800億元の特別融資枠を設(shè)けるなど、具體的な數(shù)字を示しながら、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、BRICS開発銀行(NDB)、世界銀行等開発機(jī)関との協(xié)力による事業(yè)支援の方針を示している。
目標(biāo)となる數(shù)字を挙げての具體的なアクションプランは資金面だけではない。30カ國(guó)余りの國(guó)との経済貿(mào)易協(xié)力協(xié)定の調(diào)印や2018年から開催予定の中國(guó)國(guó)際輸入博覧會(huì)を盛り込んだ経済貿(mào)易パートナーシップの構(gòu)築、今後5年內(nèi)の5,000人の技術(shù)者?管理者の養(yǎng)成や50カ所の共同実験室の稼働を目指すイノベーション協(xié)力の強(qiáng)化、今後3年間における発展途上國(guó)及び國(guó)際機(jī)関に対する600億元の援助を示した民生事業(yè)の建設(shè)、「一帯一路」財(cái)経発展センターや同建設(shè)促進(jìn)センターの設(shè)立等を念頭に置いた連絡(luò)システムの構(gòu)築など、中國(guó)政府の意気込みが感じられる計(jì)畫が今回示されたのである。
「一帯一路」建設(shè)は決して従來(lái)のグローバル體制を否定するものではない。理想とされる古代シルクロードの理念に立ち返り、既存の體制の良いところを活かしつつ、そこに生じている矛盾や課題を解決しながら、現(xiàn)実に即した新たな枠組みを構(gòu)築しようとしているように思えてならない。まさに「溫故知新」の発想である。この高い理念が、現(xiàn)実のものとして「一帯一路」建設(shè)に現(xiàn)れてくることを願(yuàn)って止まない。
(本稿は筆者個(gè)人の意見であり、中國(guó)網(wǎng)や所屬機(jī)関を代表するものではありません。)
「中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版(チャイナネット)」2017年5月18日