スキャンダル続出のメイド?イン?ジャパン

　神戸製鋼所の事件は例外ではない。「メイド?イン?ジャパン」は最近、スキャンダルが続出している。自動(dòng)車(chē)大手の日産は、出荷前の完成検査で、無(wú)資格者を大量に使用して出荷検査手続きをごまかしていた。三菱とスズキは、自動(dòng)車(chē)の燃費(fèi)測(cè)定データを改ざんしていた。日本の自動(dòng)車(chē)部品メーカーのタカタは、エアバッグの品質(zhì)の欠陥を隠していた問(wèn)題から、今年6月に破綻申請(qǐng)をしている。

　「メイド?イン?ジャパン」は長(zhǎng)期にわたって、その精巧さと高い品質(zhì)で世界に知られて來(lái)た。「日本の便器を行列をなして買(mǎi)う」というニュースが中國(guó)メディアでは一時(shí)話(huà)題となったし、「壊れないトヨタ」は世界のドライバーが認(rèn)める長(zhǎng)年の評(píng)判となっている。次々と明らかになる日本企業(yè)の偽裝事件は業(yè)界を震撼させている。「メイド?イン?ジャパン」はどうしてしまったのだろうか。

　長(zhǎng)期にわたって日本企業(yè)を研究する上海対外経貿(mào)大學(xué)日本経済研究センター主任の陳子雷氏によると、「メイド?イン?ジャパン」の名聲は高いが、製品データや生産日の改ざんといった生産管理上の問(wèn)題はこれまでも存在し続けてきた。「情報(bào)化の時(shí)代に入り、日本社會(huì)も変化し、こうした問(wèn)題も暴露されやすくなっている。日本企業(yè)もほかの企業(yè)と大した違いはなく、評(píng)判と名聲によって隠れていただけだ」

　日本現(xiàn)代文化研究所主任研究員の呉保寧氏は、上流企業(yè)に対する下流企業(yè)のコスト引き下げの要求がますます高くなっていることが原因だと指摘する。また一方で、企業(yè)內(nèi)部では利益や収入の確保が強(qiáng)調(diào)され、社會(huì)的責(zé)任が無(wú)視される。両者の関係のバランスを取るには、利益の調(diào)整が必要となる。

　『中國(guó)経済週刊』記者は、これまでに明らかになった多くの偽裝事件を整理した。これによると、事件にかかわった日本企業(yè)はいずれも、「內(nèi)部管理、上層部の品行、業(yè)績(jī)圧力」などの原因を挙げている。だがこれほど多くの日本製造業(yè)を代表する企業(yè)から、改ざんや偽裝、隠蔽、虛偽報(bào)告などの重大なスキャンダルが出現(xiàn)していることは、日本の経済社會(huì)の発展におけるより深いレベルの危機(jī)を示している。

　米誌フォーチュンの500社番付からも、日本企業(yè)が全體として沒(méi)落しつつあることがわかる。1996年にはトップ500社にランクインした日本企業(yè)は99社に達(dá)し、米國(guó)とほ肩を並べていた。2006年にはその數(shù)は70社に減り、2016年には52社を殘すだけとなった。20年前と比べて、ランクインした日本企業(yè)の數(shù)は半分近くに激減した。

　中國(guó)現(xiàn)代國(guó)際関係研究院の劉軍紅研究員は、日本の製造業(yè)の「墮落」は、グローバル化の波の中で日本の経済環(huán)境が大きく変化していることの氷山の一角にすぎないと指摘する。劉研究員によると、日本のメーカーのターゲットは世界市場(chǎng)でのシェア獲得から資本収益率に変わり、コスト競(jìng)爭(zhēng)や収益競(jìng)爭(zhēng)が日本企業(yè)の新たな目標(biāo)となった。今後、日本企業(yè)がいかにモデル転換し、日本経済がいかにアップグレードを?qū)g現(xiàn)するかは、日本が復(fù)興するか、沈沒(méi)するかにかかわる重大な問(wèn)題となる。

　「中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版（チャイナネット）」　2017年10月18日