BRICSは10年前、新興市場と発展途上國の集団的臺頭の潮のなか誕生した。BRICSの誕生は決して偶然ではなく、國際パワーバランスの変化、世界構(gòu)造の調(diào)整、世界経済ガバナンスの一新による結(jié)果だ。

　BRICSの協(xié)力の深化と実務(wù)化は、この変化と調(diào)整のペースを上げ、範囲を広げ、深さを掘り下げた。新興市場と発展途上國の成長を促進し、世界の多極的な発展を促し、世界経済?金融體制の改革を加速させた。世界的なパワーのリバランスを促進し、深い歴史的な影響を生んだ。

　BRICSは閉鎖的な會員制のクラブではなく、そのドアはその他の新興市場?発展途上國に向け終始大きく開かれている。BRICの協(xié)力が始まると、南アフリカ、エジプト、メキシコなどの國が加入の意向を示した。中國が2011年に議長國になると、BRICは南アフリカの加入に合意した。南アフリカのズマ大統(tǒng)領(lǐng)は招待に応じ、三亜會議に出席した。南アフリカの加入により、BRICSの加盟國はアジア?アフリカ?歐州?アメリカ大陸に分布し、代表性と影響力がさらに拡大した。

　BRICS自身が協(xié)力を掘り下げるほか、2013年に南アフリカで開かれたダーバン會議をスタートラインとし、BRICSは外部に拡張を続けている。南アフリカは同年の首脳會議中、アフリカ諸國をBRICSの首脳との対話に招待した。

　こうして非加盟國との対話が、BRICSの優(yōu)れた伝統(tǒng)になった。このような対話はこれまで4回行われており、アフリカ及び南アフリカの首脳、上海協(xié)力機構(gòu)及びユーラシア経済連合の首脳、「環(huán)ベンガル灣多分野経済技術(shù)協(xié)力イニシアチブ」參加國首脳などが出席した。外部との対話により、BRICSの國際的な影響力が拡大している。南南協(xié)力を促進する大きな模範となり、國際発展?協(xié)力の促進、グローバルガバナンスの改善に対して重要な意義を持っている。

　楊潔チ國務(wù)委員は今年2月、BRICS調(diào)整者會議で初めて「BRICS＋」という概念を打ち出した。楊氏は、外部との対話を強化し、協(xié)力による受益範囲を拡大し、「BRICS＋」という開放的な協(xié)力モデルの形成を促すべきだと指摘した。中國外交部の王毅部長は3月の両會記者會見で、BRICSの「友達の輪」を広げ、BRICSの協(xié)力を現(xiàn)在の世界で最も影響力ある南南協(xié)力の場にすると述べた。

　國際情勢は現(xiàn)在「亂」と「変」が交錯し、経済グローバル化が岐路に立たされ、「脫グローバル化」という思想が臺頭し、新舊の脅威がともに拡大している。BRICSは現(xiàn)代國際関係における積極的かつ安定的な力として、國際事業(yè)でより大きな力を発揮し、新興市場?発展途上國により良い外部環(huán)境を構(gòu)築し、各國民の集団的な利益及び福祉を守り拡大していく義務(wù)と能力がある。

　中國が打ち出した畫期的な「BRICS＋」というモデルは、BRICSとその他の新興市場?発展途上國の連攜?交流?対話?協(xié)力を強化することで、BRICSの協(xié)力の積極的な効果を十分に引き出す。

　中國は9月上旬のBRICSアモイ首脳會議の會期中、新興市場國?発展途上國対話會を開く。この対話會の招待國は地域的な制限を受けず、世界に目を向ける。エジプト、メキシコ、タジキスタン、ギニア、タイなど重要な影響力と代表性を持つ國家を招いており、出席國は積極的に反応し高く評価している。これは「BRICS＋」モデルの実踐の成功例であり、BRICSの長期的な発展に盡きることなき動力をもたらすだろう。（筆者：林斐 國際問題専門家）

「中國網(wǎng)日本語版（チャイナネット）」2017年9月2日

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